フィギュアの制作は、個人でも依頼できます。公式サイトで料金を確認できた範囲では、写真から作る9cmの人形が24,200円(税込)、写真・イラストから3Dプリントで1個作る場合が最低10万円~、1mサイズの大型が製作費90万円~(税抜)でした(2026年10月9日確認)。

会社ではなく個人でも、フィギュアを1体だけ作ってもらえますか?費用も知りたいです。

個人の依頼を受けると公式に書いている制作会社があり、1個から頼めます。料金は作り方とサイズで大きく変わるので、公式に金額を出している会社の実額を表にまとめました。
📌 この記事のポイント
● 個人の依頼を受ける会社はある(3Dayプリンターは「個人のお客様からのご依頼も承っております。」と明記)
● 公式に出ている料金: 写真から作る人形 24,200円(税込・9cm)~/3Dプリントで1個 最低10万円~/1mサイズ 製作費90万円~(税抜)
● 既存のアニメ・ゲームのキャラクターを業者に作ってもらうには、原則として著作権者の了解が必要
● 「相場」を示す公的な統計はないため、同じ条件で2社以上に見積もりを取る
フィギュアの制作の依頼を個人で行う時の基礎知識と費用相場


依頼の流れ、依頼先の種類、公式に公開されている料金の順に説明します。金額はすべて2026年10月9日に各社の公式ページで確認したものです。
フィギュアを作ってもらうにはどう依頼する?
依頼は「問い合わせ → 事前相談 → 見積もり → 3Dモデル・試作の確認 → 本製作・納品」の順で進みます。これは3Dayプリンター(株式会社メルタ)のオリジナルフィギュア製作サービスが公式に示している流れです。
問い合わせの前に、次の内容を決めておくと見積もりが早く出ます。
● サイズ(全高何cmか)と個数
● 彩色の有無
● 元になるイラスト・写真(正面と横顔など複数)
● 用途(個人で飾るのか、販売・配布するのか)
同社は見積もりの回答の目安を、小ロットで1~3営業日としています。絵が描けなくても、写真やイラストから作成を受ける会社なら依頼できます。
▶ 元になるイラストを描いてもらう場合: イラスト有償依頼の相場と支払い方法!【※アイコンの依頼相場や修正回数まとめ】
制作会社と個人業者の違いは?
制作会社は料金や流れを公式サイトに載せており、個人の作り手はスキルマーケットの出品ごとに内容と価格が違います。確認できた依頼先を種類別に並べると次のとおりです。
| 依頼先の種類 | 確認できた例 | 公式ページの表示 |
|---|---|---|
| 制作会社(3Dプリント) | 3Dayプリンター(株式会社メルタ) | 個人の依頼も受付。写真・イラストから1個製作で最低10万円~ |
| 工房(写真から手作業で作る人形) | 造形工房BLOCK | 9cm 24,200円~25cm 63,800円(税込) |
| 個人の作り手(スキルマーケット) | ココナラ「カスタムフィギュア制作」 | 72件の出品。表示された60件の価格は500円~90,000円(出品により変動) |
| 3Dプリントの出力サービス | DMM.make 3Dプリント | 3Dデータをアップロードすると即時に見積もり |
ココナラの出品には、3Dプリントの出力だけのものや原型だけのものも含まれます。個人の作り手に頼むときは、価格だけでなく作業の範囲・納期・修正の回数を出品ページで読んでから相談してください。
オリジナルフィギュア制作はバンダイに依頼できる?
バンダイの公式サポートページに、個人からフィギュアの制作依頼を受ける窓口は見当たりませんでした(2026年10月9日確認)。掲載されている窓口は、商品についてのお客様相談センターと、BANDAI SPIRITS・プレミアムバンダイなどの案内です。
同ページの「ご意見・ご要望」は、返答を行わない窓口とされています。自分だけの1体を作りたい場合は、個人の依頼を受けると明記している制作会社や工房に相談するのが近道です。
依頼費用や制作相場はどれくらい?

公式サイトに金額を出している会社の料金は、作り方によって2万円台から10万円以上まで分かれます。フィギュア制作の「相場」を示す公的な統計は見つからなかったため、確認できた実額だけを載せます。
| 会社・サービス | 内容 | 公式の料金 |
|---|---|---|
| 造形工房BLOCK | 写真から手作業で作る人形(1人) | 9cm 24,200円/15cm 30,800円/18cm 40,700円/20cm 52,800円/25cm 63,800円(税込) |
| 3Dayプリンター | 写真・イラストから3Dプリントで1個製作 | 最低100,000円~(3Dデータ作成費も最低10万円~) |
| 1mフィギュア.com | 1mサイズの大型フィギュア(FRP) | 製作費90万円~(税抜) |
3Dayプリンターの金額は、税込か税抜かの記載がありませんでした。以前の本記事にあった「原型のみ10万~30万円」「彩色込み20万~40万円」は出典を確認できず、削除しています。
金額はサイズ・個数・彩色の有無で変わるので、同じ条件を伝えて2社以上から見積もりを取ってください。
アニメキャラのオーダーメイドは可能?相場は?
既存のアニメやゲームのキャラクターを業者に作ってもらうには、原則として著作権者の了解が必要です。文化庁の著作権テキストは、著作物を変形・翻案して二次的著作物を作ることを、著作者が持つ権利(第27条)として説明しています。
了解なしで使える「私的使用のための複製」(第30条)には、「使用する本人が複製すること」という条件があります。お金を払って業者に制作を任せる場合がこの例外に当たるかは、テキストに明記されていません。
自己判断で進めず、権利者の許諾を得るか、許諾を得ている会社かどうかを依頼前に確認してください。版権キャラクターの制作費を公式に公開している会社は確認できなかったため、金額は載せていません。
等身大フィギュアはいくらで作れる?
大型フィギュアの料金を公式に出している1mフィギュア.com(株式会社ロイスエンタテインメント)では、1mサイズの製作費が90万円~(税抜)です。サイズ別の料金は次のとおりです。
| サイズ | 製作費(税抜) |
|---|---|
| 1mサイズ | 90万円~ |
| 1.5mサイズ | 150万円~ |
| 2m以上の大型サイズ | 230万円~ |
素材はFRP(ガラス繊維強化プラスチック)で、原型は3Dプリンターで作ると説明されています。納期は、FAQでは「最短1.5ヶ月~3ヶ月」、トップページでは「最短納期3カ月~」と案内されています。
個人の依頼を受けるかどうかはページに記載がなかったため、問い合わせで確認してください。
安く作る方法はある?低コストの選択肢
費用を下げる方法として公式情報で確認できたのは、3Dデータを自分で用意し、出力だけを頼むやり方です。DMM.makeの3Dプリントは、STL・OBJ・3MF形式のデータをアップロードすると即時に見積もりが出て、46種類の素材から選べます。
3Dayプリンターは3Dデータの作成費を「最低10万円~」としており、データを作る工程が費用の大きな部分を占めます。データがない場合は、見積もりで「データ作成」と「出力・仕上げ」の金額を分けて出してもらうと、どこを削れるかが分かります。
人物の写真から作る人形なら、造形工房BLOCKの9cmサイズが24,200円(税込)です。
フィギュアの制作の依頼を個人がする際の注意点と成功する依頼方法


ここからは、量産の費用感、著作権、AI画像からの制作、納品後の確認を扱います。著作権の説明は文化庁の「著作権テキスト 令和8年度版」に基づいています。
小ロットや量産は対応できる?依頼の目安
量産は、数が増えるほど1個あたりの費用が下がります。3Dayプリンターは、長辺30mmのフィギュアの場合の費用感として、3,000個の製作で1個700~1,000円、1万個の製作で1個300~500円程度という例を示しています。
同社の見積もり回答の目安は、小ロットが1~3営業日、300個以上が3~5営業日です。5~20体のような少数の単価は公開されていないため、個数と予算を伝えて見積もりを取ってください。
自作フィギュアは違法?著作権の注意点
自分で楽しむために自分で作る範囲なら、条件を満たせば著作権法の「私的使用のための複製」(第30条)の対象です。文化庁のテキストは条件として、家庭内など限られた範囲で使うこと、使用する本人が複製することなどを挙げ、変形・翻案も可としています。
この例外で制限されるのは複製権で、販売や配布、インターネットへの掲載までは含まれません。既存のキャラクターを元にしたフィギュアを売ったり配ったりする場合は、著作権者の了解が必要です。
著作権の侵害には、個人で「10年以下の拘禁刑」又は「1000万円以下の罰金」という罰則が定められています(第119条第1項)。自分で考えたオリジナルのキャラクターなら、この問題は生じません。
版権はどう扱われる?依頼時の確認ポイント

版権(著作権)のあるキャラクターは、著作権者の了解を得てから依頼するのが原則です。文化庁のテキストによると、二次的著作物を第三者が利用する場合は、作った人だけでなく原作者の了解も必要です(第28条)。
依頼のときは、次の点を制作者と文書で確認しておきます。
● 元のデザインは自分のオリジナルか、既存の作品か
● 販売・展示・インターネット掲載の予定があるか
● 納品されたフィギュアと3Dデータの著作権が誰に帰属し、どこまで使えるか
● やり取りをメールなど記録が残る形で行う
造形イベントのワンダーフェスティバルは、公式サイトに「当日版権」のガイドラインと「版権の手引き」を掲載しています。イベントで版権キャラクターの作品を扱いたい方は、主催者の公式資料で手続きを確認してください。
AIを活用したフィギュア制作ってできる?
AIで作った画像を元にしたフィギュア制作は、受け付けている工房があります。造形工房BLOCKは公式ページに「AIで生成された画像からも制作可能です」と記載しています。
AIと著作権の関係については、文化庁が「AIと著作権に関する考え方について」(令和6年3月15日)を公表しています。AIで作った画像が既存のキャラクターに似ている場合の扱いは、文化庁の資料を読んだうえで、依頼先にも画像の作り方を伝えて相談してください。
依頼後フィギュアが届いたら確認すべきこと
届いたらすぐに、破損がないか、サイズと彩色が見積もりどおりかを確認します。3Dayプリンターの流れでは、本製作の前に「3Dモデル・試作のご確認」の段階があります。
形や表情の食い違いは、この試作の段階で伝えるのが基本です。納品後の修正や作り直しに応じてもらえる条件は会社ごとに違うため、注文の前に書面で確認しておいてください。
まとめ:フィギュアの制作の依頼を個人で成功させるポイント
フィギュアの制作は個人でも依頼でき、公式に確認できた料金は2万円台(写真から作る9cmの人形)から、3Dプリントの1個製作で最低10万円~です。大型は1mサイズで製作費90万円~(税抜)でした。
既存のキャラクターを元にする場合は著作権者の了解が前提になるため、オリジナルのデザインで依頼するのが安全です。
📝 この記事のまとめ
● 個人でも依頼できる。流れは「問い合わせ→相談→見積もり→試作の確認→本製作・納品」
● 公式の料金: 写真から作る人形24,200円(税込・9cm)~/3Dプリント1個 最低10万円~/1mサイズ90万円~(税抜)
● 既存キャラクターの制作を業者に頼むには、原則として著作権者の了解が必要(文化庁 著作権テキスト)
● 見積もりはサイズ・個数・彩色をそろえて2社以上。試作の段階で修正を伝える

