高枝切りバサミは、伸縮部のつなぎ直し・グリップバネの交換・刃の手入れまでなら自分で直せます。内部の連結部品が壊れている場合は部品交換かメーカー修理になり、アルスの修理料金は基本料金1,000円(税別)+部品代です。

高枝切りバサミのグリップを握っても刃が動きません。自分で修理できますか?

最初に伸縮部がきちんとつながっているかを確かめてください。つなぎ直しても動かないときは内部の連結部品の破損が考えられ、アルスの修理事例では合計2,790円(税別)でした。
📌 この記事のポイント
● 刃が動かないときは、まず伸縮部の連結を確認する。ズームレバーが浮いていれば連結不足
● アルスの修理は基本料金1,000円+部品代(税別)。刃が動かない事例は合計2,790円
● 部品は機種ごとの部品表で確認し、販売店の取り寄せか公式オンラインショップで買える
● 電線の近くでは使わない。屋根や脚立に上がって使わない(製品安全協会のSG基準)
| 症状 | 自分で確認すること | 直らないとき |
|---|---|---|
| グリップを握っても刃が動かない | 伸縮部が連結されているか。ズームレバーが浮いていないか | 内部連結部品の交換(アルスの事例はフープ一式 1,790円+基本料金 1,000円、税別) |
| パイプが伸び縮みしない | ズームレバーをジョイントケースに押し込めているか | メーカーのお客様サービス係に相談 |
| グリップが戻らない | グリップバネの状態 | アルスは交換方法のPDFを公開している |
| 切れ味が落ちた | 刃に付いた樹液(ヤニ)を落とす。表小刃を研ぐ | メーカーの研ぎ直し・替刃 |
高枝切りバサミを自分で修理する前に知っておきたい基本と構造


修理の前に、症状が「使い方で直るもの」か「部品の交換が必要なもの」かを分けます。型番が分かると、部品表と取扱説明書をメーカーの公式サイトで見られます。
修理の基本ポイント

修理の基本は、型番を調べてメーカーの部品表と取扱説明書を確認することです。アルスは公式サイトで各商品の取扱説明書(PDF)と、機種ごとの部品表を公開しています。
部品の提供と修理は、原則として廃番日から6年間です。古い機種は部品が手に入らない場合があるので、先に廃番商品の一覧を確かめてください。
作業のときは刃物であることを忘れないでください。アルスは、長袖・長ズボン・手袋を着け、必要に応じて帽子や保護メガネを使うよう案内しています。
構造図面で仕組みを理解する

高枝切りバサミの構造は、メーカーの部品表を見ると分かります。アルスの部品表は高枝鋏だけで12の表に分かれ、ライトチョキ・ズームチョキ・ポールチョキなどのシリーズごとに部品が載っています。
伸縮式は、グリップの動きをパイプの中の連結部品で刃に伝える構造です。アルスの修理事例では、この内部連結部品が壊れて「フープ一式」を交換しています。
型番が分からないときや、合う部品が見つからないときは、アルスのお客様サービス係に問い合わせます。電話は0120-833-202で、受付は平日9:00~12:00と13:00~17:00です。
動かない・伸縮できない時の原因を見極める

刃が動かないときに最初に疑うのは、伸縮部の連結不足です。アルスの説明では、連結が不十分だとズームレバーがわずかに浮いた状態になり、正しく連結されるとジョイントケースの中に収まります。
連結させるには、グリップのレバーをはじくように数回開閉させて、内部のピンを元の状態に戻します。
パイプが伸び縮みしないときは、ズームレバーをジョイントケースにしっかり押し込めているかを見ます。押し込んだままパイプをずらすと伸縮できます。
これらを試しても刃が動かない場合は、内部の部品が壊れていると考えてください。一部の商品は操作の手順が違うため、取扱説明書も合わせて確認します。
バネやワイヤーの劣化による不具合と対処法

グリップバネは自分で交換できます。アルスは公式サイトのQ&Aで、グリップバネの交換方法をまとめたPDFを公開しています。
ワイヤーや内部の連結部品が外れた・切れた場合は、機種ごとの部品表で部品を確認してから交換します。交換の手順が取扱説明書やメーカーの案内に載っていない部分は、無理に分解せず修理に出してください。
アルスの修理事例(伸縮式高枝鋏 150Z-3.0-5D)は、「正しく接続しているのにグリップを握っても刃が動かなくなった」というものです。原因は内部連結部品の破損で、フープ一式を交換しています。
ロックが外れない時の安全な外し方

伸縮のロックは、力まかせに引かずズームレバーの操作で外します。アルスの手順では、ズームレバーをジョイントケースに押し込んだままパイプをずらして伸縮させます。
長さを決めたら穴の手前で一度止めてレバーを放し、パイプをゆっくり動かして「カチッ」と音がする位置で固定します。
● 刃カバーを外す前に、グリップのストッパーがかかっているか確認する
● ストッパーが外れた状態で刃カバーを外すと、刃が大きく開いて危険
● ストッパーを外すときはグリップを握ったまま外し、レバーをゆっくり開く
● 伸ばしたあとは、グリップと刃が連動しているかをもう一度確かめる
上の手順はアルス製の高枝切りばさみに共通するものです。ほかのメーカーの製品は、その製品の取扱説明書に従ってください。
高枝切りバサミを自分で修理する方法とおすすめ部品入手先


自分で直すか修理に出すかは、部品が手に入るかと、交換方法がメーカーから案内されているかで決めます。料金の目安を先に知っておくと判断しやすくなります。
| 項目 | アルスの公式サイトの記載(税別) |
|---|---|
| 高枝鋏の修理の基本料金 | 1,000円+部品代 |
| 修理事例(刃が動かない・150Z-3.0-5D) | フープ一式 1,790円+基本料金 1,000円=合計 2,790円 |
| 送料 | 片道分は利用者の負担。自分で発送した場合、返送の送料はアルスが負担 |
| 修理できないもの | アルス以外の刃物/製造打ち切り後6年以上で部品がない商品/摩耗の激しい商品/刃が著しく欠けている物 |
| 修理の流れ | 依頼→発送→診断・見積り→同意後に修理→返送→支払い |
ワイヤー交換で動きを取り戻す方法

ワイヤーや連結部品の交換は、機種の部品表で部品番号を確かめてから行います。アルスの修理事例では、刃が動かない原因は内部連結部品の破損で、交換した「フープ一式」は1,790円(税別)でした。
メーカー修理に出した場合の合計は、基本料金1,000円を足して2,790円(税別)です。
ワイヤーの通し方や交換の手順は、機種によって違います。この記事では共通の手順として案内できないため、取扱説明書とメーカーの案内に従ってください。
手順が分からないまま分解すると、元に戻せなくなります。アルスでは診断のあとに見積りの連絡があり、同意してから修理に進む流れです。
切れ味を復活させる研ぎ方のコツ

切れ味は、樹液(ヤニ)を落として表小刃を研ぐと戻ります。アルスは、表小刃をダイヤモンド砥石(300~400番程度)または一般的な砥石(150番程度)で研ぐ方法を案内しています。
刃どうしがこすれ合う面は研がないでください。
● 付いてすぐの樹液は水で落とせる。時間がたった汚れは約80℃のお湯につけ、歯ブラシなどでこする
● 表小刃に油性マジックを塗ると、研ぐ部分が分かりやすい
● 研いだ直後は、力のかからない柔らかいものを切って刃を慣らす
● 水気をふき取り、防錆油(機械油・ミシン油など)を薄く塗って乾燥した場所で保管する
カーブした刃は表小刃の幅や角度が変わると切れ味も変わります。慣れていない人は、メーカーの研ぎ直しや替刃を利用するほうが安全です。
ホームセンターで部品を探すならどこがおすすめ?

部品を探すときは、買った店での取り寄せか、メーカーの公式オンラインショップを使います。アルスは部品の買い方として「販売店で取り寄せ」と「ARS公式オンラインショップ」の2つを案内しています。
店頭に行く前に、本体の型番と必要な部品の名前を部品表で確かめておいてください。
ホームセンターの売り場に専用部品が並んでいるかどうかは、店舗によって違います。在庫がなくても、型番と部品名が分かれば取り寄せを頼めます。
コメリ・コーナン・DCMの修理サポート活用法

コメリ・コーナン・DCMの各社について、高枝切りバサミの修理を受け付けているという公式の案内は確認できませんでした。メーカー側の窓口として、アルスは販売店での部品の取り寄せと、ARS修理受付店への持ち込みを案内しています。
修理受付店に持ち込んだ場合は、見積りに片道の送料が加算されます。
買った店で修理や取り寄せを頼めるかは、レシートや保証書を持って店頭で聞くのが確実です。ムサシやニシガキの製品は、公式サイトで修理の受付方法を確認できなかったため、取扱説明書に書かれた問い合わせ先か購入店に相談してください。
100均アイテムでできる簡易メンテナンス術

100均で買える道具でできるのは、汚れ落としと油を塗る手入れです。アルスが案内している手入れは、歯ブラシなどで樹液をこすり落とし、水気をふいて防錆油を薄く塗るというものです。
歯ブラシと布があれば、使ったあとの手入れは自分でできます。油は機械油やミシン油が挙げられています。
樹液を落としやすくする専用品として、アルスは別売りの「刃物クリーナー(GO-1、GO-3)」を紹介しています。潤滑剤の種類で迷うときは、下の記事を参考にしてください。
▶ ラスペネと556の違いを徹底解説!使い方・性能・代用品まとめ
アルス製の高枝切りバサミを修理する際のポイント

アルス製の高枝切りバサミは、公式の「刃物の病院グリーンパパ」で修理を受け付けています。動作不良など、使用中に不具合が出たときの修理が対象で、送ったあとに診断と見積りの連絡があります。
アルス以外の刃物、製造打ち切りから6年以上たって部品がない商品、摩耗の激しい商品、刃が著しく欠けている物は修理できません。
替刃式の機種は、刃を交換すれば切れ味を戻せます。切れる枝の太さの目安は、採収(標準)タイプでツカミを外して12mm・付けて8mm、剪定タイプで15mm、刈込タイプで9mmです。
これより太い枝を無理に切ると、刃や連結部品を傷めます。アルスは、太い枝は付属の鋸で切るよう案内しています。
まとめ:高枝切りバサミを自分で修理して長く使うコツ
高枝切りバサミを長く使うコツは、使ったあとの手入れと、無理な分解をしないことです。刃が動かないときは伸縮部の連結を確かめ、直らなければ部品表で部品を調べるか、メーカーの修理に出します。
使うときは電線の近くを避けてください。製品安全協会の高枝ばさみのSG基準では、感電を防ぐため電線の近くでは使用しないこと、屋根や脚立に上がって使用しないことを、取扱説明書に書くよう定めています。
📝 この記事のまとめ
● 刃が動かないときは、伸縮部の連結とズームレバーを最初に確認する
● 直らない場合は内部連結部品の交換。アルスの修理事例は合計2,790円(税別)
● 部品は部品表で確認し、販売店の取り寄せか公式オンラインショップで買う。提供は原則、廃番から6年間
● 電線の近くでは使わない。屋根や脚立に上がって使わない

