ゴミの分別が厳しい地域について、国や自治体が公表している「厳しさのランキング」はありません。この記事では代わりに、環境省の調査でリサイクル率が高い自治体と、公式ページで分別の数を確認できた自治体を、出どころ付きで紹介します。

ゴミの分別が一番厳しい地域はどこですか?愛知県や関西のランキングも知りたいです。

公的な厳しさの順位はないので、数字で比べられるのはリサイクル率と分別の数です。令和6年度のリサイクル率は鹿児島県大崎町が82.7%で最も高く、分別の数では徳島県上勝町の14種類44分別が目立ちます。
📌 この記事のポイント
● 分別の「厳しさ」を順位づけた公的なランキングは存在しない
● 令和6年度のリサイクル率は、人口10万人未満で大崎町82.7%・上勝町76.1%・志布志市75.8%の順(全国は19.3%)
● 分別の数は、上勝町が14種類44分別、大崎町が28品目
● 愛知県は名古屋市が15項目、小牧市がごみ3種類+資源17種類。関西は大阪市4区分・京都市4区分+雑がみ・神戸市6区分
ゴミの分別が厳しい地域ランキングの現状と地域差を知ろう


先に、環境省が公表しているリサイクル率の上位自治体を表で確認します。分別の数は、このあと自治体ごとに見ていきます。
| 人口の区分 | 1位 | 2位 | 3位 |
|---|---|---|---|
| 10万人未満 | 鹿児島県 大崎町 82.7% | 徳島県 上勝町 76.1% | 鹿児島県 志布志市 75.8% |
| 10万人以上50万人未満 | 神奈川県 鎌倉市 59.8% | 東京都 国分寺市 45.0% | 東京都 小金井市 43.3% |
| 50万人以上 | 千葉県 千葉市 34.3% | 岡山県 岡山市 33.0% | 東京都 八王子市 27.7% |
出典は、環境省が令和8年3月27日に公表した「一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和6年度)について」です。同じ資料で、全国のリサイクル率は19.3%とされています。
日本一ゴミ分別が厳しい町はどこ?

「日本一厳しい町」を決めた公的な順位はありませんが、この記事で公式ページを確認した自治体の中では、徳島県上勝町の14種類44分別(2026年~)が最も多い数です。町役場が運営するゼロ・ウェイストポータルによると、上勝町にごみ収集車はなく、町民が町内1か所のゴミステーションへ自分で持ち込みます。
リサイクル率で見ると、令和6年度の1位は鹿児島県大崎町の82.7%です。大崎町は公式サイトで「28品目のごみ分別」を案内しており、上勝町(76.1%)と並んで、分別の細かさとリサイクル率の高さがそろった自治体です。
| 自治体 | 分別の数(公式) | リサイクル率(令和6年度) |
|---|---|---|
| 徳島県 上勝町 | 14種類44分別(2026年~) | 76.1%(10万人未満で2位) |
| 鹿児島県 大崎町 | 28品目 | 82.7%(同1位) |
| 北海道 小平町 | 公式ページでは未確認 | 69.5%(同4位) |
関西 大阪の状況

関西の主な市の分別区分は、大阪市が4区分、京都市が定期収集4区分と雑がみ、神戸市が6区分です。大阪市は「普通ごみ・資源ごみ・プラスチック資源・古紙・衣類」に分け、普通ごみは週2回、ほかの3区分は週1回の収集です。
区分の数だけを見ると、関西の大都市は上勝町や大崎町よりかなり少なくなっています。関西で分別が厳しい市を順位にした公的な資料はないため、引っ越し先の市のページで区分と収集日を確認するのが確実です。
| 市 | 分別区分(公式ページの記載) | 補足 |
|---|---|---|
| 大阪市 | 普通ごみ/資源ごみ/プラスチック資源/古紙・衣類の4区分 | 30cmを超えるものなどは粗大ごみ(事前申込・有料) |
| 京都市 | 燃やすごみ/缶・びん・ペットボトル/プラスチック類/小型金属類・スプレー缶の4区分 | 雑がみは月2回の収集日あり。指定袋を使用 |
| 神戸市 | 燃えるごみ/燃えないごみ/カセットボンベ・スプレー缶/缶・びん・ペットボトル/容器包装プラスチック/大型ごみの6区分 | 指定袋を使用 |
関東 東京の状況

東京都は、リサイクル率の上位に多摩地域の市が多く入っています。令和6年度は人口10万人以上50万人未満の区分で国分寺市が45.0%の2位、小金井市が43.3%の3位、東村山市が35.5%の7位でした。
人口50万人以上の区分では、八王子市が27.7%で3位です。なお、環境省の順位では東京23区は「東京都23区分」として合算されるため、区ごとの順位は出ていません。
分別区分の数は市区ごとに違い、この記事では東京都内の区分数までは確認できていません。住んでいる市区の公式ページで、区分と収集日を確認してください。
中部 愛知県の特徴

愛知県では、名古屋市が公式サイトの「市で収集する資源・ごみ」に15項目を並べ、小牧市は「ごみ3種類・資源17種類」と公表しています。名古屋市の15項目は、可燃ごみ・不燃ごみ・発火性危険物・粗大ごみ・プラスチック資源・紙製容器包装・雑がみ・空きびん・空き缶などです(ペットボトルは収集方法別に2項目)。
小牧市は、令和7年4月現在の家庭系ごみを「燃やすしかないごみ・破砕ごみ・粗大ごみの3種類、資源は17種類」としています。リサイクル率は小牧市が37.2%(10万人以上50万人未満で6位)、名古屋市が26.1%(50万人以上で4位)で、どちらも全国の19.3%を上回ります。
| 市 | 分別の数(公式) | リサイクル率(令和6年度) |
|---|---|---|
| 名古屋市 | 市で収集する資源・ごみ 15項目 | 26.1%(50万人以上で4位) |
| 小牧市 | ごみ3種類+資源17種類(令和7年4月現在) | 37.2%(10万人以上50万人未満で6位) |
愛知県内のほかの市町村については、分別の数を公式ページで確認できていないため載せていません。
ゴミ分別が楽な地域はどこ?比較して分かる違い

分別が楽な地域を順位にした公的な資料もありませんが、区分の数が少ない例としては大阪市の4区分があります。神戸市も大型ごみを含めて6区分で、上勝町の14種類44分別と比べると覚える数は大きく違います(数え方は自治体ごとに異なります)。
ただし、区分が少なくても、指定袋の有無や収集日、粗大ごみの申込方法は自治体ごとに決まっています。「楽かどうか」は区分の数だけでは決まらないため、収集回数と袋のルールも合わせて見るのが実用的です。
ゴミ分別の種類とそれぞれのルール

ごみの種類と呼び名は自治体ごとに違い、全国共通の区分はありません。同じ燃やすごみでも、大阪市は「普通ごみ」、京都市は「燃やすごみ」、神戸市は「燃えるごみ」、名古屋市は「可燃ごみ」と呼んでいます。
プラスチックも、大阪市と名古屋市は「プラスチック資源」、京都市は「プラスチック類」、神戸市は「容器包装プラスチック」と名前が分かれます。引っ越したら、前の住所の呼び名で判断せず、新しい自治体の区分表を最初に確認してください。
ゴミの分別が厳しい地域ランキング!分別の具体的な方法と注意点を理解する


ここからは、分別を守らなかったときの扱いと、プラスチックやマークの見方を公的な情報で確認します。
ゴミ出しで分別しないのはバレる?分別されていないゴミの扱い

分別していないごみは、自治体の調査で出した人が特定されることがあります。横浜市は、集積場所に出された未分別のごみを職員が開封して調べ、個人が特定できた場合は訪問指導を行うと公表しています。
横浜市では、指導・勧告・命令の順に進み、命令後1年以内に再び分別せずに出した場合に過料2,000円の対象になります。この制度は平成20年5月1日から実施されており、勘違いで区分を間違えた場合は対象にならないとされています。
罰則の有無や手順は自治体ごとに違うため、住んでいる自治体の案内を確認してください。
プラスチックの正しい出し方

プラスチックの出し方は、自治体が「容器包装だけ」を集めるのか、「製品も一緒に」集めるのかで変わります。プラスチック資源循環法(プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律)は令和3年6月に公布、令和4年4月1日に施行されました。
名古屋市の可燃ごみは週2回収集で、家庭用可燃ごみ指定袋に入れて出す決まりです。プラスチックをどの区分に出すかは、自治体の「プラスチック資源」「プラスチック類」などのページで対象品目を確認してください。
分別のルールと注意点

分別で最初に確認するルールは、区分・収集日・袋・大きさの4つです。大阪市では、最大の辺または径が30cmを超えるもの、棒状で1mを超えるものは粗大ごみになり、事前申込と手数料が必要です。
京都市は燃やすごみ用と資源ごみ用の指定袋を使い分け、小型金属類・スプレー缶は中の見える透明な袋に入れて「金属」と表示します。同じ品物でも自治体によって区分が変わるので、迷ったら自治体の分別検索や品目一覧で調べるのが近道です。
マークの見方と活用方法

容器や包装に付いている識別マークは、資源有効利用促進法で事業者に表示が義務づけられているものです。農林水産省の資料によると、対象は紙製容器包装、プラスチック製容器包装、飲料・酒類用のスチール缶とアルミ缶、飲料・酒類・特定調味料用のペットボトルです。
マークは素材を知る目印で、出す区分そのものを示すものではありません。「プラ」のマークが付いた容器をどの区分で出すかは、自治体のルールで決まります。
シールの役割と確認ポイント

シールの使われ方は自治体ごとに違い、全国共通のルールはありません。横浜市では、開封調査をした袋のうち未分別がひどくないものに「調査済」と書かれた赤いシールを貼り、集積場所に残すと説明しています。
袋にシールが貼られて残されていた場合は、書かれた内容を確認して分け直すのが基本です。粗大ごみに貼る券やシールの有無・金額も自治体ごとに違うため、申込のときに案内を確認してください。
ポイ捨てされるゴミで一番多いのは?

ポイ捨てされるごみを種類別に集計した全国の公的な統計は、今回確認した環境省の資料にはありませんでした。そのため、「一番多いのは何か」を数字で示すことはできません。
法律では、廃棄物処理法の第16条が「何人も、みだりに廃棄物を捨ててはならない」と定めています。違反した場合の罰則は、同法第25条で5年以下の拘禁刑もしくは1,000万円以下の罰金、またはその両方とされています。
まとめ:ゴミの分別が厳しい地域ランキングで学ぶ地域ごとのルールと実践法

ゴミの分別が厳しい地域の公的なランキングはなく、比べられるのはリサイクル率と分別の数です。令和6年度のリサイクル率は大崎町82.7%、上勝町76.1%、志布志市75.8%の順で、分別の数は上勝町の14種類44分別、大崎町の28品目が目立ちます。
愛知県では名古屋市が15項目、小牧市がごみ3種類と資源17種類、関西では大阪市が4区分、神戸市が6区分でした。数字はどれも公式資料の時点のものなので、引っ越しや転入の前に、自治体の最新のページで区分と収集日を確認してください。
📝 この記事のまとめ
● 分別の厳しさを順位づけた公的なランキングはない。比べられるのはリサイクル率と分別の数
● リサイクル率(令和6年度)は大崎町82.7%・上勝町76.1%・志布志市75.8%。全国は19.3%
● 分別の数は上勝町が14種類44分別、大崎町が28品目。名古屋市は15項目、大阪市は4区分、神戸市は6区分
● 分別しないごみは開封調査の対象になることがあり、横浜市は命令後の再違反に過料2,000円の制度がある

